2次試験の文字数について考える

はじめに

今回は、2次試験の文字数について考えてみます。(事例Ⅰと事例Ⅱ)
私が2次試験の勉強を開始したときは、文字数について疑問を持っていなかったです。
過去問演習をしていく過程で、
解答になりそうなところを拾えたか
日本語は読んでおかしくないか

という点に注意したとき、文字数の意味を考えるようになりました。

そんなの妄想だよと言われればそれまでです。
合格者の方は、約4か月後の実務補習で、中小企業の社長に診断報告書を出してもいいよと認めてもらうための試験であることは紛れもない事実ですから。

各年度の設問と文字数

各年度の問題の文字数を調べてみました。

年度事例問題1問題2問題3問題4問題5問題6
R1A社100100100100100
R1B社各40×4100100100
H30A社100100100100
H30B社150100100100
H29A社100100100100150
H29B社aとb 各60120120120
H28A社100100100100100
H28B社80100801005080
H27A社100120100100100
H27B社1005050100100100
年度別の記述文字数(直近5年)
★本当は問題1とか設問1という書き方が正しいのですが、問題1~問題6と記載しています。ご了承ください。

H30のB社やH29のA社くらい100字と150字の問題があるくらいだったら、何も思わなかったかもしれません。
H29のB社の最初の問題も60字だったら、違和感を感じない方も多いのではないでしょうか?
100字記述で1理由30文字×3個をまとめて100字にすることもあるので。

H28のB社、H27のA社まで進んだときに違和感を感じました。

(H28 B社)80字って珍しいな。何で5個目の設問は80字でなく50字なんだろう???
【自分なりの結論】50字の方は50字に収まることしかないけれど、80字の方は50字では解答の要素が足りないということかな。

(H27 A社)何で2個目の設問だけ100字ではなく120字なんだろう??
【自分なりの結論】120字の方は100字では解答の要素が足りないということかな。

年度事例問題1問題2問題3問題4問題5問題6
H26A社120100100100100
H24A社各40×2100120100120
その他特徴のある文字数

H26のA社も最初の設問だけ120字でした。

そして驚愕のH24のA社です。


2個目の設問と4個目の設問は100字なのに対して、

3個目の設問と5個目の設問は120字となっていました。

作問者の立場になって考えてみました。
120字で答える設問で100字以内で書ける解答が正解なら、100字で書けた人が満点で良く、そもそも120字で答えさせる必要がないはず。理由は、他の設問が100字だからです。

解答を120字で要求されているということは、100字で書こうと思っても書けない(100字オーバー必至の)解答を書かないと点数が伸びないのではないかと。

また、100字で答える設問で間延びした文書を書いてしまった結果、100字を超えそうになって、ギリギリ100字に帳尻を合わせる(何か省略している)解答は減点するのではないだろうかと。

はじめに記載した通り、約4か月後の実務補習で中小企業の社長に診断報告書を出す際には、肝心の改善案が欠落していたり、アンバランスな文章を出すわけにはいかないですから。

あ、、、事例Ⅰの文字数考察が多いですか?
与件文だけでなく、1次試験の知識を補充しないと記述の答えを書くことができないので、とても苦労したからです。

キーワード?う~ん、キーセンテンスでは?


120字の設問の解答が100字で書けるはずがなく、空白になりそうな後半だけ無理やり冗長な表現に変えたとしても、解答全体を読むと変な日本語になりますよね。

キーワードと言われることがよくありますが、キーセンテンスに近いのでしょうね。

試験直前は、過去問の模範解答に書かれているキーセンテンス(←敢えてこう書く)をよく読み、1次試験のテキストを見直して、事例単位にノートにまとめて試験会場で最終確認していました。

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記述試験の難しさ

模範解答が公開されない試験であることもありますが、1次試験の知識(言い換えを含む)を使いながら、与件文から最適と考えられることを解答欄に書かなければならないので、とても難しいと思います。

1次試験の選択肢だったら、言い換えだなとか判断できていたはずなのに、2次試験の勉強開始当初は、解答がちゃんと書けませんでした。

与件文や知識から間違いない簡潔な表現を探せれば良いのですが、少し回りくどい言葉になったり、与件文に複数の表現で書かれている同じことの拾い出しを誤ると解答欄をオーバーしてしまいます。

語彙と言われると元も子もないですが、1次試験に合格された方は、言い換えも判別できるはずなので大丈夫ですよ。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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